主演女優が差別的ツイート、米人気ドラマを中止に追い込む(夕刊フジ)

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【聖林裏表】

 米人気コメディードラマが人種差別的なツイートによって突然中止となった問題が、トランプ大統領のツイートで予想外の展開を見せている。

 中止となったのは、労働者の家庭を描き、前作から20年以上を経て、今春復活した「ロザンヌ」。新シリーズではトランプ氏の熱心な支持者として知られる主演女優のロザンヌ・バー(65)がドラマの中でもトランプ氏を支持しており、2016年の大統領選でトランプ氏と戦ったヒラリー・クリントン元国務長官を支持する家族との政治的な違いをコミカルに描いた。

 初回は約1820万人が視聴するなど高視聴率を記録し、トランプ氏も祝意を表明していた。テレビドラマの人気が低迷する中で、同番組が中止に至った引き金は、他ならぬバーによる1本のツイートだった。

 アフリカ系米国人で、オバマ前政権で大統領上級顧問を務めたバレリー・ジャレット氏について、「イスラム組織のムスリム同胞団と(映画の)『猿の惑星』の子供」とツイートしたバー。猛反発を受けてすぐに謝罪、ツイートを削除したが手遅れだった。

 ドラマを手がけるABCテレビ側の反応は素早く、「ツイッター発言は嫌悪すべき不快なもので、われわれの価値観に反する」として即座に中止を決断したのだった。

 サラ・ギルバート(43)が「(コメントは)嫌悪感を起こさせるもので、私たち出演者、スタッフ、番組に関わる人すべての信念とは異なっている」とツイッターに書き込むなど、共演者からも総スカン。

 そんなバーへの援護だったのか、トランプ大統領がツイートで“参戦”したことで、問題はあらぬほうへ向かった。

 トランプ氏は、ABCテレビを傘下に収めるウォルト・ディズニーのロバート・アイガー会長兼最高経営責任者(CEO)が、ジャレット氏に「(バーの)コメントを容認しない」と電話したと指摘したうえで、「ABCが(過去に)私に対して行った不快な発言について、彼は謝罪の電話をしてこない」と書き込み、当てこすった。

 「不快発言」が具体的に何を指しているのかは不明だが、米CNN(電子版)は「トランプ氏は、バーの発言がきっかけとなった人種問題を、不快な視点を超越するのではなく、自らを邪悪なメディアの犠牲者とする機会にすり替えている」と指摘。

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